言葉によるパワハラ。これはアウト?

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言葉によるパワハラ。これはアウト?

言葉のパワハラ

自己承認力を高めて、相手を攻撃しなくても、平常でいられる自分づくりが、根源改善だと私は考えています

 

代表的な事例です

日研化学事件
判決日:平成19年10月15日 東京地裁
当事者:国(処分庁:静岡労働基準監督署長)

 

☑ 「存在が目障りだ。いるだけでみんなが迷惑している」

☑ 「お前のカミさんの気がしれん。お願いだから消えてくれ」

☑ 「車のガソリンがもったいない」

☑ 「どこへ飛ばされようと、オレはお前が仕事をしないヤツだと言いふらしたる」

☑ 「お前は会社を食い物にしている。給料泥棒!」

☑ 「お前は対人恐怖症やろ」

☑ 「客先の回り方が分からないのか。勘弁してよ。そんなことまで言わなきゃいけないの」

☑ 「肩にフケがベターと付いている。お前、病気と違うか」

 

■判決

被害者の男性はうつ病を発生して自殺。その遺族が補償年金給付不支給処分を不服として争い

上司は、静岡営業所の係長。

被害者に対して「仕事をするための基本的な心構えができていない」「身なりに無頓着で、基本的な生活習慣自体に問題があった」と主張

 

裁判では「過度に厳しく、キャリアを否定し人格・存在自体を否定するものだ」「態度に嫌悪の感情がある」「社会通念上、客観的に見て、精神障害を発症させる程度の過重なものである」「トラブル解決が困難な環境にあった」という判断

 

また、業務に起因して精神障害を発症したこと、自殺に追い込まれたことも認められ、結果としては遺族補償年金不支給処分の取り消しが命ぜられた

・・・

 

いかがですか?

ここまでではなくとも、「言われたことがある」「言ってしまったことがある」がおありの場合、意識しておくことが重要です

 

これは職場だけではありません

親から、子。夫から妻。自分の言いやすい、近隣の弱者に向けられるのです

 

自己承認力を高めて、相手を攻撃しなくても、平常でいられる自分づくりが、根源改善だと私は考えています