医療法人社団利田会 周愛巣鴨クリニック院長 精神科医 秦 孝憲氏

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『デキる社長インタビュー』第4弾

医療法人社団利田会 周愛巣鴨クリニック 院長 
精神科医 秦 孝憲氏

 

医療法人社団利田会 周愛巣鴨クリニック 院長 
精神科医 秦 孝憲氏

周愛巣鴨クリニック秦孝憲院長

■どのようなお仕事をされていますか?

精神科医療の中でも、主に依存症を専門にしております。

 

具体的には、同じ病気の方が集り、お互いの話を聴いてわが身を振り返るような、ミーティングという作業を通して治療をしていきます。

基本は、このミーティング、専門のプログラム、断酒会、AA(アルコホーリクス・アノニマス)という自助グループなど併用して治療していきますが、

一般外来の診療ですと、治療のために抗酒剤といわれるお酒が飲めない人と同じ体質になるお薬や、一昨年6月から認可された、お酒を飲みたいという気持ちを抑えるようなお薬も使用するなど、治療の方法も進歩しています。

 

 

■仕事でのピンチは何でしたか?それをどう乗り越えましたか?

私たちのお仕事は経験が必要です。採血や点滴なども最初はうまくいかないこともあるんですよね。

 

私は精神科医なのですが、研修医のころは他の科を回るというシステムがあり、内科や救命センターにも何か月間か行きました。

 

他の科では専門的なことがよくわからない、技術的にもすぐできるようになるものでもないので、その頃はとにかくピンチの連続でした。

 

ただ、出来ないからと言ってそれなりの処置をするのではなくて、一度できなかったことに関してはいつもポケットに入れている小さいメモ帳にしっかり書いておいたり、技術については上級の先生にちょっとしたコツなどを教えていただいたりして乗り越えました。

 

とにかく分かるまで貪欲に教えていただき、良い方法を自分なりに考え、模索していきました。

練習用の人形で朝方までずっと練習した、という経験もあります。

 

今でも大切にしているのは、イメージトレーニングですね。

研修医のころから、へとへとで家に帰っても、寝る前などにうまく行った時のことをイメージして、次に同じようなことがあったらどう行動しようかということを考えました。

 

今でも「もしこういうことがあったらどうしよう」「こういう風になったらこう行動しよう」など、イメージをするようにしています。

 

 

■患者さんと向き合う中で、気を付けていることは?

「困っている患者さんのために」というのがすべてなんです。

それをお手伝いしたり治療したりするのが私たち医師なので、患者さんがまず、第一ですよね。

 

精神科というのは特殊な科です。

お熱が出たから内科に行くというのとは少し違い、あまり良い気持ちで受診される方はいらっしゃいません。

 

ですので、まずは「よく受診して下さいましたね」というスタンスです。

言葉遣いなどでも嫌な思いをしたなぁとは思っていただきたくないですよね。患者さんのお名前を呼んだ後にちゃんとこちらも自己紹介をしたり、しっかりご挨拶したり、そういう基本的なことに気を付けております。

 

また、こちらから一方的に話すようなことはせずに、患者さんが話しやすい雰囲気をつくります。

 

質問の仕方もイエスノーで答えられることではなくて「今日はどうですか?」とか「このところはいかがでしたか?」とか、まず抽象的なことを話します。

 

「眠れましたか?眠れませんか?」ではなく「どのくらい眠れましたか?」というように「HOW」で訊くというのは基本になりました。

 

「間」に耐えられるというのも精神科医としては大事な要素です。

精神分析を得意としている先生の診察場面で、5分以上?沈黙している状態を見たこともあります。

 

愚痴をこぼして楽になったという体験は皆さんあると思います。

そういう話を私が聴くことでご本人は少し荷が下りる。

 

どんな場面でも、やはり話を聴くことが重要ですよね。

 

 

■ご自身に不安や心配があったときの解消方法は?

仕事以外では全然違う業種の方とワイワイ楽しくしたり、子供の学校のパパ友とか、違う立場の方と親しくさせていただいたりして、バランスを取っています。

旅行や読書で気晴らしをすることもあります。

 

おかげさまで職場環境も良いので、休憩時間にはスタッフと冗談をいったり、みんなでおいしい物を食べたり、和気あいあいとやっています。

 

お仕事ですからそれなりにストレスがたまることもありますが、職場の雰囲気がよく、チームワークが上手くいっているので、ストレスを感じる度合いが少ないんじゃないかな。

患者さんの前で笑顔でいられるのは、そういう余裕があるからなのではないですかね。

 

歓送迎のような会を大切にしたりすると結束力も強まりますし、楽しい経験をするとスタッフ同士も盛り上がり、モチベーションにもなります。

個人的な食事などは、仕事が終わって疲れて帰りたいという方もいるとは思うので、それはそれで良いと思うんですね。ただ、公の行事は皆さんに参加してほしいですね。

 

最近の若い人は、節約もかねてそういった会にも行かない、という人もいるようですが、逆に言うと上司が「全部おごってやるよ」という感じだったら来る人もいるんじゃないですかね。

 

「みんなついてこい」みたいな親分肌の人が少なくなっているのかもしれないですよね。

 

 

■デキる部下メルマガを読んでらっしゃる方へ

高山さんのメルマガは、読んでいつもテンションがちょっと上がるような内容ですよね。

〇とか×とか具体的な例があって、なんとなくそう思っていたけれど、文章になることで改めての気づきがあります。

 

部下への接し方は、その人との普段からの良い関係性が大切です。

部下が自分(経営者)に対して意見をはっきり言えるような環境が健康的な会社なのではないかなと思います。

そういう度胸や根性がある部下がいるというのはその会社にとっては大事なことですよね。

 

そして、経営者・管理職の方も、部下と親しい間柄ができていて、相手のことを本当に思っているのであれば、ちょっと厳しく接したり、怒ったりするのもよいのかな、と思います。

 

*****

 

 

 

インタビュー後記 高山綾子

「お医者さまでこんなに気さくで話しやすい方がいらっしゃるんだ!」という印象です。

 

精神科医の先生は、心の病の患者さまとばかり話されるので、「自分のストレスケアはどうされてるのか?」と感じて、取材をお願いしたのです。

 

結果やっていらっしゃることはとてもシンプル

 

■職場を楽しく、和気あいあいとする

■仕事に関係のない友達を作る

■メモを取り記録する

など、即できる簡単なことほど、大事なのだと感じました。

 

当たり前を続ける秦先生をますます尊敬しております!

 

 

■株式会社タカショー 代表取締役社長 高岡伸夫氏

■GMOクラウド株式会社 代表取締社長 青山満氏

■鳥貴族 大倉忠司社長

■ワンダーテーブル 秋元巳智雄社長